こびと日和

日々の記録や制作(製作)したものをのんびり公開します

私が育児マンガを描くきっかけ。それは1人の女性の死でした。

本日、知人の娘さんの追悼ミサに出席しました。
娘さんは私の1歳上で、お子さんも息子と2ヶ月違いです。
私自身そうですが、子どもを授かり出産し、幸せいっぱいなのだろう。
そんな、幸福な想いがひしひしと伝わるマンガを描いておられました。
とても絵の上手な娘さんで、「私も描けたらなぁ」と内心うらやましく思っていました。
娘さんとは直接会ったこともなければ話したこともありません。
ですが、一方的に親近感を抱いていました。
そんな時に娘さんの訃報を聞きました。
出産して1週間入院し退院したすぐ後に、末期の肺がんだということがわかったそうです。
信じられない・信じたくない。訃報を読み返し、それが事実である事に胸が痛く、言葉もなく、ただただ涙が出るばかりでした。

今日のミサで娘さんの生立ちを聞き、デザインのお仕事をしていたこと。
旦那さんと出会って7,8年だということ。
共通する事が多く、他人事とは思えない気持ちになりました。

最愛のお嬢さんと旦那さんを遺して逝くこと。
どんなに悔しいだろうか。
そして、最愛の娘が先に逝ってしまったご両親の気持ち。
私には計り知れません。
それでも、遺された家族は笑顔でした。
それは、とても素敵な光景でした。

似た境遇の女性の死が、私の背中を押した

イラストを描くのが苦手な私。
前々から描きたいなとは思っていましたが、発信することに怯えていました。
ですが、自分のこと。息子のこと。家族のこと。
私もそうだったように、他の誰かが読んで癒されるのならば、絵が下手だろうが描こう。
絆を、記憶を、想いを残そう。
そう娘さんのマンガに背中を押されました。

「娘をたまには思い出してください。」という知人の言葉。
天に召された娘さんは、私のことは知るはずもないでしょう。
ですが、私は忘れません。
「貴女のおかげで、私は一歩前に進みました。ありがとうございます。」
そうお祈りしました。

明日どうなるかわからない

人間、いつどうなるかわかりません。
今、この瞬間にあったこと。
ささいなことでも、思い出になる。
誰かが喜んでくれる。
自分自身が元気になる。
そんな日々の事を残しておく。
このブログは、私自身の記録であり遺産であり、誰かにほんの少しの元気を与える。
家族にも「私」の事を知ってもらえる。
そんなブログに育てていきたいと思います。